稲刈りも祭りも終わり、茶業に専念しています。
道中の、水引き草が見頃です。
朝が寒くて、そして昨日の疲れで体がきしむので、
お茶に元気をもらっています。
いいお茶は、湯冷ましした方が、バランスよい味がでます。
それに、心を込めて揉んだみる芽に熱湯をぶっかけるなんて、
気持ちが許せません。
ですが、この頃は、少し熱めの湯にして、渋いのも楽しんでいます。
体がほっと温まり、しゃきっとします。
実は、「渋いお茶」には思い出があります。
うちからお葬式を出したとき。
睡眠と神経を削って、諸々と動いてくれていた叔父が、
「渋いの飲みたいなあ。」と言いました。
邪道と思いつつ、いいお茶を 熱い湯で濃く淹れたら、
「お~、うまいなあ。」と一言。
それが、本当に美味しそうなので、
相当、お疲れだったんだなあ、と思いました。
そういえば、石田三成が、温度を変えて点てたお茶。
その頃は抹茶でしたが、その美味しさに豊臣秀吉が
大層感心したそうです。
相手を思う気持ちを、お茶で表現できるなんて、
すごい人です。
いいお茶の渋さは、くせになる美味しさです。
皆さまのお口に合うかわかりませんが、お勧めです。
どうぞ、お試し下さい。